寝室から職場まで

会社の中で本音を言えない日本のサラリーマンの生態について、ホリエモンと厚切りジェイソンが対談していた。(敬称略)

「Why? 本音を言えない日本人」最終回(NewsPicks イノベーターズ・トーク)URL: https://newspicks.com/news/1404255/body/?ref=search>

堀江:(略)日本人は「仲がいい相手とはすべての意見が一致しないといけない」と考えてしまう。

(中略)

堀江:俺はね、ハッキリ言うんですよ、偉い人に対しても。「いや、○○さん、それは違うと思いますよ。間違っています」と。するとシーンとなっちゃって、「それ言っちゃダメだよ」っていう雰囲気になるからね。

厚切り:いやいや、そう言うことによって相手の意見をきちんと説明する機会を与えることになるし、話し合えるでしょ。その結果、かえってお互いに理解が深まることになると思うんですけど。

堀江:それができるのは、日本ではごく一部の人だけ。意見の違いを理由に仕事を干されてしまう人、よくいるんですよ。本音を言い合うことに慣れていないんですよ、日本は。若い頃からディベートの訓練を受けていないという理由が大きいと思うんだけどね。

(中略)

厚切り:その教育がなされていないのはなぜ? 必要だと思われていないから?

堀江:意見の相違を尊重し合える教育が重要、と思っている人たちが少ないってことでしょう。特に意志決定するリーダーたちの理解が足りない。

この対談では主に、上司に不満を言えない部下のシチュエーションについて取り上げていた。

上の立場の人が自分と違う意見を尊重できないということは、違う意見を持つ部下の存在によって、自分が脅かされる感じがするからだと私は思う。そしてそんなふうに脅かされると感じるのは、その人自身、本当には自分自身を肯定できていないから。だから自分を肯定するのに自分が他人と同じであることを必要とする。

こういうナイーヴで繊細、傷つきやすい部分は日本人が他人への気遣いができる所以でもあるんだろうけど、要は、傷つきが簡単に許容範囲を越えちゃう人が多いということだろう。そして、一度許容範囲を超えちゃったら相手を嫌いになって簡単にコミュニケーションを閉ざしてしまう人が多いということだ。

これを図式化すると、「意見が違う」→「自分を否定されたと思って傷つき、この相手とは信頼関係が築けないと思う」→「話してもムダ」ということだ。だから、部下の立場では上司の許容範囲を慎重にうかがいながらコミュニケーションするというのが、一般的な日本人のあり方なのだろう。

意見の違いを超えて対話するには、「意見が同じ」ということに基づかない信頼関係が必要になる。双方に「意見の違う相手との対話には意味がある」という共通認識が必要なのだ。たとえその過程が双方の痛みをともなうとしても−−−−。

このパターンって何かにすごく似ているなーと思いながら、私はお二人の対談を聴いていた。職業柄、私は人の悩みを聴く機会が多い。それもどちらかというと女性の悩みを。女性たちが夫や恋人といったプライベートのパートナーとの関係で抱える悩み−−−−これがまあ、驚くほどこの対談で語られていることとそっくりなのだ。

「日本では、セックスについての意見や好みが違うパートナーとじっくり話し合い、互いの理解を深め合うということができるカップルはごく少数である。自分の好みや要望や不満を言うことで、相手に嫌われちゃうんじゃないかという心配から結局何も言わずに相手に合わせる人が多い。そうしているうちにセックスは、もはや楽しいものではなく苦痛に変わってしまう。そのためセックスレスになるカップルも多い。解決策としては性教育の中にセックスに関するコミュニケーションなどのテーマを設け、自分の要望の伝え方や相手への配慮の仕方についての訓練を積むことが必要。ところが意思決定するリーダーの間でこういったスキルが必要というコンセンサスがないため、なかなかそういう方向には行かない」

いやあ、びっくりしませんかこれ?

あなたは本音を言えない相手とセックスでしたいですか?

意思決定するリーダーが動くまで待てますか?

一つだけ言えることは、あなたの寝室でのコミュニケーションを変えることは、日本を変えることにもつながるってことですね。

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