冬コミ用原稿が完成しました。

 目次は下記の通りです。夏コミで頒布した冊子と重複する部分がありますが、内容を大幅に拡充しました。今回特に読んでいただきたいのは、第2章「思春期のアイデンティティ・クライシスの表現としてのBLと自己ギャップ萌え」です。私の主張の根幹をなす部分です。

目次

プロローグ BLが私にくれたもの

1. BLの意義についての先行研究の概観

先行研究1 中島梓(1998)『タナトスの子供達〜過剰適応の生態学〜』(筑摩書房)

やおいと現実の男子同性愛はあまり関係がない/ジェンダー規範からの逃避

先行研究2 野火ノビタ(2003)『大人は判ってくれない−−−−野火ノビタ批評集成』(日本評論社)

先行研究3 斎藤環(2009)『関係性の化学としての文学』(新潮社)

「女を演じる」苦痛/女性の内面が男性であるということ

先行研究4 溝口彰子(2015)『BL進化論〜ボーイズラブが社会を動かす〜』(太田出版)

進化するBL/自己決定権ファンタジー/受け手が作り手のファルスに共鳴する

2. 思春期のアイデンティティ・クライシスの表現としてのBLと自己ギャップ萌え

論点の整理/女性の思春期はアイデンティティの連続性の危機である/思春期のアイデンティティ・クライシスを笑いや快楽に昇華するBL/BLは女性の内的適応を促進する/女性による女性のための神話としてのBL/マゾも自己ギャップ萌えの一種である/自己ギャップ萌えから女性の快楽の特性を読み解く/攻めキャラのアイデンティティ・クライシスの表現

3. フェミニズムは必ずしも女性の性的欲望や多様性を応援してこなかった

女性の性的欲望を無視するフェミニズム/「反ポルノ」論者が作り出した新たな差別/欧米におけるフェミニズムの新展開(第三波フェミニズム)/フェミニズム第三波と腐女子文化の共通性

 4. 「異質を受容・肯定する装置」としてのBL

 5. レイプ表現に託された女性の欲望〜受けのファルスを攻めが受け止めるというBLに特徴的な構図〜(やまねあやの作「ファインダーシリーズ」より)

BLにおけるレイプ表現の意味〜先行研究の概観〜/「受けのファルスを攻めが受け止める」とは(やまねあやの作「ファインダーシリーズ」より)

 結論

 

コメントを残す